* * *



「ただいま〜」


「涼、おかえり〜!」



お母さんの明るい声がリビングから聞こえる。


(あぁ、本当にきてるんだ、新しいお父さん)


私も気を引き締めて「よろしくお願いします」ってちゃんと挨拶するつもりだった。

だったのに。

リビングに入った瞬間、

そこには、お母さんと────

お母さんの彼氏の、由紀人(ゆきと)さん。

その横に座っていたのは



「.....は?」



────え?

嘘でしょ?



「涼ちゃん、おかえり〜」


「な、なんで先輩が......」