「あの2人付き合ってんのかなー」
「ショックなんだけど」
購買のざわめきの中、そんな声がちらほら聞こえる。
でも―― 付き合ってません。まだ。
顔が熱い。 心臓がうるさい。
先輩の腕の中にいるだけで、頭が真っ白になる。
「先輩、そろそろ…」
離してください! このままじゃ、私、溶けちゃう!
「あーごめん」
さらっと言って、ようやく腕がほどかれる。 でも、まだドキドキは止まらない。
「そいや涼ちゃん、放課後空いてる?」
「空いてますが…」
「買い物付き合ってくれない?」
へ? 買い物…?
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