その日から、私は決めた。
先輩のいいところを、毎日アピールするって。
「お母さん、先輩ってかっこいいよねー」
「先輩って頭もいいんですよねー」
「この前先輩が夜ご飯作ってくれてー」
自然に、でもしっかりと。
先輩の魅力を、家族に伝えるようにした。
だって、認めてもらいたいから。
先輩と一緒にいたいから!!
でも―― ある日、お風呂上がりにリビングに行くと先輩が真顔で言った。
「涼ちゃん、露骨すぎる。なんであんなことするの?」
えっ。 バレてた…?
心臓がドクンって鳴る。
先輩の髪はまだ少し濡れてて、 その姿がいつもより大人っぽく見えて余計にドキドキする。



