「…涼ちゃん」
声が震えてた。
でも、もう隠す気はなかった。
「はい」
涼ちゃんが、まっすぐ俺を見てる。
その瞳が、眩しくて、苦しくて。
でも、逃げたくなかった。
「……好きだよ」
言葉にした瞬間、胸がぎゅっと締めつけられた。
妹として大切にするなんて、最初から無理だった。
涼ちゃんが俺を見てくれるたびに、その真っすぐさが俺の心を揺らした。
「ごめん、俺この家出てくし、涼ちゃんは今まで通り過ごして」
涼ちゃんの顔が見れなくて、俯いたまま立ち上がる。
このままじゃ、涼ちゃんを壊してしまう気がした。
ドアに手をかけた瞬間――
後ろから、ぎゅっと抱きしめられた。



