この恋、予定外すぎて困ってます


***



帰り道。
洋子さんが迎えに来てくれた車の中。

なぜか、俺と涼ちゃんが一番後ろの席に並ぶことになった。

窓の外をぼんやり眺めてたら、隣から声がした。



「先輩、楽しかったですか?」


「え?あぁ、うん」



急に話しかけられて、声が裏返りそうになる。



「涼ちゃんも楽しかった?」



なんとか返すけど、目を合わせるのが怖い。

すると、涼ちゃんが少しだけ真面目な顔になって言った。



「先輩、最近私と距離がありますよね」


「え?」



心臓が、ドクンって跳ねた。

それは―― 涼ちゃんを前にすると、手を出さない自信がないから。



「え~?そう?」



なんて、笑って誤魔化すしかなかった。

涼ちゃんは、俺の顔をじっと見てる。
その視線が、痛いくらいにまっすぐで。