「あ、きた」
先輩がそう言って、 視線の先を見ると――
シャチに乗った花が、 大智先輩に引っ張られてやってくる。
「どうしたの、これ!」
「先輩がバイトしてるお店行ったら貸してもらったんだー」
花が嬉しそうに笑う。
「晴人先輩も乗ります?」
花がシャチから降りて、先輩が乗る。
その瞬間――
バランスを崩して、シャチがひっくり返った。
「わっ!」
大きな水しぶき。
巻き添えをくらった大智先輩も、海の中へ。
「晴人、お前!!!!」
「…あぶねー」
水面から顔を出した先輩。
その姿が、キラキラ輝いてて。



