12月に入って、体育の授業が男女ともにサッカーになった。
相変わらずルールの説明もなくて、私はゴール前でのんびりしていた。
試合をしてない子たちは男子の応援をしていて、颯くんはやっぱりきゃーきゃー言われていた。
「莉子ち、妬けないの?」
キーパーをしている結が男子の方を眺めながら言う。
「んー、そんなに」
「これが本命の余裕……」
「本命って。双葉くんもけっこう言われてるよね」
「あー……そだね」
「妬けないの?」
「な、なんで? 別に彼女とかじゃないし!」
でも、結って休みの日に双葉くんとゲームのコラボカフェ行ってるんだよね。
二人で喋ってるとき、空気が柔らかいし。
「莉子ー! 見ててくれたー!?」
颯くんがゴールを決めて、私に向かって大きく手を振った。
「うん、見てたー!」
「やった! あと5日! 次も頑張る!」
いや、私も一応試合中なんだけどね。
ずっと相手側のゴール前にボールがあるから、暇してるけど。
「あ、双葉くんがボール止めた」
こっそり結に手え振ってる……。
結も恥ずかしそうにしながら手を振り返してて、2人とも、すごくかわいい。
相変わらずルールの説明もなくて、私はゴール前でのんびりしていた。
試合をしてない子たちは男子の応援をしていて、颯くんはやっぱりきゃーきゃー言われていた。
「莉子ち、妬けないの?」
キーパーをしている結が男子の方を眺めながら言う。
「んー、そんなに」
「これが本命の余裕……」
「本命って。双葉くんもけっこう言われてるよね」
「あー……そだね」
「妬けないの?」
「な、なんで? 別に彼女とかじゃないし!」
でも、結って休みの日に双葉くんとゲームのコラボカフェ行ってるんだよね。
二人で喋ってるとき、空気が柔らかいし。
「莉子ー! 見ててくれたー!?」
颯くんがゴールを決めて、私に向かって大きく手を振った。
「うん、見てたー!」
「やった! あと5日! 次も頑張る!」
いや、私も一応試合中なんだけどね。
ずっと相手側のゴール前にボールがあるから、暇してるけど。
「あ、双葉くんがボール止めた」
こっそり結に手え振ってる……。
結も恥ずかしそうにしながら手を振り返してて、2人とも、すごくかわいい。



