「……というわけなんだけどね」
昨日のことを結に電話で愚痴る。
『それさ、メイサちゃんの名前出されてムカついたの?』
「えー、どうだろ」
『嫉妬した?』
「そ、そんなことないよ……」
嫉妬て。私が一ノ瀬のこと好きみたいじゃん。
それはない。
絶対に、ない。
『一ノ瀬かわいそー。モテるのはさ、一ノ瀬のせいじゃないっしょ』
「……そうだけどさ」
『結ちゃが付き合ってあげようか? スタバの新作でどう?』
「たっか……」
『今ならまだ間に合うでしょ。スポーツ公園の入り口に一時間後ね』
プツッと通話が切れた。
……マジ?
立ち上がって、カバンをつかんだ。
「柊!?」
サッカー場の裏口に行くと、ちょうど一ノ瀬が顔を出したところだった。
「え、一ノ瀬……試合は?」
「うち、第三試合だから、もう少し後なんだ。……ごめん、昨日は柊の気持ち考えてなくて」
「……いいよ。私も言い過ぎたし。一ノ瀬、勝ってきて」
「うん。勝つ。絶対に勝つ」
一ノ瀬が私の手を取る。
指先に唇をつけて、すぐに離した。
「行ってくる。あと59日、俺のこと、見てて」
「……行ってらっしゃい」
一ノ瀬の姿が見えなくなると、結が影から出てきた。
「さすが、1組の王子様」
「キザだよねえ」
結と並んで、観客席に向かう。
昨日のことを結に電話で愚痴る。
『それさ、メイサちゃんの名前出されてムカついたの?』
「えー、どうだろ」
『嫉妬した?』
「そ、そんなことないよ……」
嫉妬て。私が一ノ瀬のこと好きみたいじゃん。
それはない。
絶対に、ない。
『一ノ瀬かわいそー。モテるのはさ、一ノ瀬のせいじゃないっしょ』
「……そうだけどさ」
『結ちゃが付き合ってあげようか? スタバの新作でどう?』
「たっか……」
『今ならまだ間に合うでしょ。スポーツ公園の入り口に一時間後ね』
プツッと通話が切れた。
……マジ?
立ち上がって、カバンをつかんだ。
「柊!?」
サッカー場の裏口に行くと、ちょうど一ノ瀬が顔を出したところだった。
「え、一ノ瀬……試合は?」
「うち、第三試合だから、もう少し後なんだ。……ごめん、昨日は柊の気持ち考えてなくて」
「……いいよ。私も言い過ぎたし。一ノ瀬、勝ってきて」
「うん。勝つ。絶対に勝つ」
一ノ瀬が私の手を取る。
指先に唇をつけて、すぐに離した。
「行ってくる。あと59日、俺のこと、見てて」
「……行ってらっしゃい」
一ノ瀬の姿が見えなくなると、結が影から出てきた。
「さすが、1組の王子様」
「キザだよねえ」
結と並んで、観客席に向かう。



