混乱してしまって、なにを言えばいいのかわからない。
そこへ車が来てふたりの前に止めまり、まどを開けた植田が声をかける。
「お待たせしました!」
「結珠、乗って」
龍真に言われ、とまどいながら車に乗る。
結珠は車中で、好きなんて言葉がなかったかのようにお説教をくらった。
***
退魔協会では有田にぺこぺこと頭を下げられ、普段は会うことのない部長まで現れて謝られた。
応接室に案内され、ごゆっくりお休みください、と言われてタルトとコーヒーを出される。
「藤小路さん、ちゃんと新鮮堂の人気タルトを買って来ましたよ」
有田が機嫌をとるように言うと、龍真は彼をにらみつけた。有田はひるんで口をつぐむ。
「ありがとう、龍ちゃん、有田さん!」
結珠はお礼を言った。怒りながらもタルトを手配してくれた龍真の優しさがうれしい。
龍真は苦笑するようにほほをゆるめた。
「こちらも買っておきました」
有田が差し出したのは新鮮な完熟マンゴーだ。
「ありがとう」
受け取った龍真が自らの影にマンゴーを差し出すと、龍の手がにゅうっとのびてマンゴーを受け取って消えた。
「ぼくもおやつほしいにゃ!」
「タマにはこれだな」
龍真はポケットから半液状のおやつをだしてふうを切る。
「今日のあやかしみたいね」
「結珠は嫌なこと言うにゃ」
タマは耳を伏せて文句を言って龍真からおやつを受け取り、前足でつかんでぺちゃぺちゃとなめた。しっぽがうれしそうにぴーんと伸びている。
そこへ車が来てふたりの前に止めまり、まどを開けた植田が声をかける。
「お待たせしました!」
「結珠、乗って」
龍真に言われ、とまどいながら車に乗る。
結珠は車中で、好きなんて言葉がなかったかのようにお説教をくらった。
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退魔協会では有田にぺこぺこと頭を下げられ、普段は会うことのない部長まで現れて謝られた。
応接室に案内され、ごゆっくりお休みください、と言われてタルトとコーヒーを出される。
「藤小路さん、ちゃんと新鮮堂の人気タルトを買って来ましたよ」
有田が機嫌をとるように言うと、龍真は彼をにらみつけた。有田はひるんで口をつぐむ。
「ありがとう、龍ちゃん、有田さん!」
結珠はお礼を言った。怒りながらもタルトを手配してくれた龍真の優しさがうれしい。
龍真は苦笑するようにほほをゆるめた。
「こちらも買っておきました」
有田が差し出したのは新鮮な完熟マンゴーだ。
「ありがとう」
受け取った龍真が自らの影にマンゴーを差し出すと、龍の手がにゅうっとのびてマンゴーを受け取って消えた。
「ぼくもおやつほしいにゃ!」
「タマにはこれだな」
龍真はポケットから半液状のおやつをだしてふうを切る。
「今日のあやかしみたいね」
「結珠は嫌なこと言うにゃ」
タマは耳を伏せて文句を言って龍真からおやつを受け取り、前足でつかんでぺちゃぺちゃとなめた。しっぽがうれしそうにぴーんと伸びている。


