「あの…どうして、助けてくれたの…?」
彼女たちに声をかけると、みんなは振り向いて私を見る。
「あなたも、助けてくれたから…私たちの代わりに、声、あげてくれて、ありがとう…」
かすれた声で答えた女の子だけじゃなく、みんなが弱々しい笑顔を浮かべて、同意するようにうなずいた。
私が、彼女たちを助けた…。
「…ううん。私こそ…ありが、とう」
「うん…」
先ほどよりすこし光を取りもどした瞳に見つめられ、うまく言葉にできない気持ちが湧き上がってきて、視線を落とす。
私たちの話が終わるのを待っていたように、近くにいたValorの人が声を発した。
「仲間が他の子たちを助け出してるから、きみたちもそっちに合流して、この戦いが終わるのを待ってて」
「「はい…」」



