また…守ってくれるの?
一改くんの言葉にびっくりして、思わず振り向くと、切れ長の瞳と目が合う。
今日、再会したときとはちがう…やさしさの宿った、温かい目。
なんだか、胸が じん…とするのを感じながら、一改くんと見つめ合っていると、すこし、彼の眉根が寄った。
「あんた…前にどこかで会ったか?」
「…!」
ハッとして、いきおいよく顔をそむける。
一改くんの記憶に残っているのは、今日、男装していたときの私?
それとも、2週間前の…私?
後者なら、“そうだよ”って言いたい。
でも、前者なら…。
「い、いえ…」
「…そうか、わるい。もうここに用はないか?」
問われて、顔をそむけたままうなずくと、「じゃあ、行くぞ」と腕を離された。
私の横を通りすぎてコンビニの外へ向かう一改くんの背中を追って、私も歩き出す。
開いた自動ドアを通り抜けると、すこし肌寒さも感じる夜風が髪をさらった。



