手を握ってくれたあなたともう一度

あまりの真剣な目にリアラは断ることなど出来なかった。

「・・・わかりました。ここにいます」

小さくそう答えたリアラに「あぁ」とゼスは微笑んだ。

「ラース、今日はもう遅い。このまま休んで明日リアラを連れて集会所に来てほしい。」

手を離しながらゼスはラースに話しかける。

「わかった」

「リアラ、色々と話して疲れただろう。今日はゆっくり休むといい」

ラースの返事を聞いたゼスはリアラにまた微笑むと今度こそ部屋から出て行った。

「突然のことで色々と驚いたよね、今日はもう寝ようか」

その言葉に外が暗くなっていることに気付いたリアラはコクっと頷いた。

「あ、でもご飯は食べる?冷めちゃったと思うから温め直そうか?」

テーブルに置かれた料理を見てラースは声をかける。

「ううん、あと少しだし食べちゃう」

リアラはスプーンを手にとると再び料理を口に運んだ。
少し冷めてしまっていたが味は変わらず美味しく、すぐに食べ終えてしまった。

その後は家の中を簡単に案内してもらい、
「1人だと不安だから」というラースの言葉に一緒の部屋で眠ることになった。

眠る前にラースに「そう言えばリアラって何歳なの?」と聞かれ「17歳」と答えたときの驚きながらも楽しそうに笑っていたラースの笑顔が頭から離れなかった。

まだ頭の中は少しだけ混乱しているが、
気を遣って疲れたのかいつの間にかリアラは眠りについていた。