手を握ってくれたあなたともう一度


「今日もいい天気だなぁ」

窓を開け新鮮な空気を肺に取り込む。
太陽が村を温かく照らしており、外でご飯を食べたら美味しいだろなとリアラは思った。

髪を整え、服を着替えると昨日着ていた服たちを洗い、太陽があたるところへ丁寧に1つずつ干す。

あの妖怪の戦いから数週間が経った。
ロゼ、ナチが自国へ帰る際に「また必ず会いましょう」と伝えてくれたときは魔法団のメンバーも含めラースも嬉しそうに笑っていた。
未来の約束が出来ることは幸せなことだと誰かが言っていたような気がする。

怪我が治ったらこの村を出て行こうと思っていたリアラにゼス、ラースは「一緒に暮らそう」と提案をしてくれた。
どこにも行くところがなかったリアラにとっては断る理由もなくお言葉に甘えることにした。

一緒に暮らし始めてから時間が経つのが早く感じることが増え、もうあの戦いから数週間も経っていることに驚くこともある。
ただ、まだ村の所々が痛々しく損壊しているところもあり村の人々と協力しながら復興作業にあたっていた。

「リアラお姉ちゃーん!」

服を干していると名前を呼ぶ声が聞こえ、手を止め声がしたほうを見る。

「トキ!」

「今日さ!天気めちゃくちゃいいからお昼は外で一緒に食べよー!
魔法団のお兄ちゃんたちも誘うー!!!」

大きな声で嬉しそうに話すトキに「わかったー!一緒に食べよー!」と手を振りながら返事をすると

「また迎えに来るね!!!」

トキもまた大きく手を振り返してくれた。
走り去っていく背中を見えなくなるまで見送ったあと、家の中に戻ろうと振り返ったとき
ドアにもたれかかるようにしてゼスが立っていた。

「どうかした?」

話しかけながら近付くと「今日のお昼は外で食べるんだな」と嬉しそうに笑った。

「うん、ゼスも一緒に来るよね?」

「もちろん」

ゼスの言葉に笑顔になるリアラ。