手を握ってくれたあなたともう一度

「リアラお姉ちゃん!!!」

遠くから泣き叫ぶ声が聞こえ、リアラはラースから離れると声がしたほうに視線を向けた。

「トキ・・ッ」

泣きながら走ってくるトキの姿が見えた。
その後ろには母親の姿もあった。

膝をつき、両腕を広げたリアラにトキは体当たりするかのように抱きついた。

「よかっ、た・・ッ、良か、った・・うわぁぁぁんっっ」

泣きじゃくるトキの頭をリアラは優しく撫でる。

「トキ、無事でよかった」

「だずげで、ぐれでっ、、ありが、どうっ・・・ありがッどう・・」

「うんうん」

泣き止むまで頭を撫で続けているリアラに母親も涙ぐみながらお礼を伝えた。

「元気になったら、またみんなで遊ぼうね」

「うんっ・・!」

リアラの言葉に涙で顔をぐちゃぐちゃにしていたトキの顔に笑顔が戻った。

治療の手伝いをしていたナチ、ロゼとその後合流をし、
2人は明日この村を出発するとのことで今日はこの村に宿泊するとのことだった。

家に帰れるものは家で休養をし、それが不可能な人は救護テントや集会所で休養をとることになった。
ラースや魔法団のメンバーはやることがまだ残っているみたいでバタバタと動いていた。

リアラは救護テントの近くにあった椅子に座り、空を見上げていた。
この村に来て3日しか経っていないのに色々なことがあったなぁと思い出す。

夜空には満点の星が広がっており、ゆっくりとした時間が流れていた。
リアラは出会った人たちの顔を思い浮かべながらこの村に来て今日まで出来事を1つずつ思い出していた。