私が昨日、悠陽先輩とぶつかってから明月先輩の様子がおかしい。
って言うのは全部、悔しいことに悠陽先輩から聞いた話なんですけど。
昨日の帰りはいなくなっちゃったし、今朝も会えなかったし、さらには校内ですれ違っても逃げられたし。
だから健気な私は、昼休みが始まってから爆速で明月先輩の教室を訪ねたの。さすがにいるだろうなって思って。
代わりと言っては何だが、私は言う。明月先輩の代わりに悠陽先輩がいた。
運のないことにそのまま悠陽先輩に捕まってしまって、今に至ります。
「明月先輩が昨日のことを気にしている? へ、へぇ〜、そうなんですね」
「そうだよ〜。明月はヒマリちゃんのこと、かなり本気だからね」
嫌だ、聞きたくない。明月先輩のことは、明月先輩本人の口から聞きたい。
他の人から見えるものと、本当のことって違うと思っているから。というか、明月先輩がいないなら本当に帰っていいかな。
悠陽先輩も悪い人ではないんだろうけど、何考えてんのかよく分からないし。
「いやいや、そんなことないですって」
「何? 僕の目が間違ってるって?」
「はい、その通りです」
「あっはは、ヒマリちゃんってば面白いね。普通、そんな正直に言う?」
いや、仮に悠陽先輩の発言が合ってるとしてよ?
弟の想い人にこんなダル絡みはしないでしょうが。
よし、教室に帰ろう。
「じゃあ悠陽先輩、私、そろそろお暇しますね」
「はいはーい、またね、ヒマリちゃん」
「……ねぇ、日葵ちゃん。どうして悠陽といるの?」
そのまま1直線に教室に戻った私は、ちょうど戻ってきた明月先輩がそんなことを呟いていただなんて、想像すらしなかった。
って言うのは全部、悔しいことに悠陽先輩から聞いた話なんですけど。
昨日の帰りはいなくなっちゃったし、今朝も会えなかったし、さらには校内ですれ違っても逃げられたし。
だから健気な私は、昼休みが始まってから爆速で明月先輩の教室を訪ねたの。さすがにいるだろうなって思って。
代わりと言っては何だが、私は言う。明月先輩の代わりに悠陽先輩がいた。
運のないことにそのまま悠陽先輩に捕まってしまって、今に至ります。
「明月先輩が昨日のことを気にしている? へ、へぇ〜、そうなんですね」
「そうだよ〜。明月はヒマリちゃんのこと、かなり本気だからね」
嫌だ、聞きたくない。明月先輩のことは、明月先輩本人の口から聞きたい。
他の人から見えるものと、本当のことって違うと思っているから。というか、明月先輩がいないなら本当に帰っていいかな。
悠陽先輩も悪い人ではないんだろうけど、何考えてんのかよく分からないし。
「いやいや、そんなことないですって」
「何? 僕の目が間違ってるって?」
「はい、その通りです」
「あっはは、ヒマリちゃんってば面白いね。普通、そんな正直に言う?」
いや、仮に悠陽先輩の発言が合ってるとしてよ?
弟の想い人にこんなダル絡みはしないでしょうが。
よし、教室に帰ろう。
「じゃあ悠陽先輩、私、そろそろお暇しますね」
「はいはーい、またね、ヒマリちゃん」
「……ねぇ、日葵ちゃん。どうして悠陽といるの?」
そのまま1直線に教室に戻った私は、ちょうど戻ってきた明月先輩がそんなことを呟いていただなんて、想像すらしなかった。



