翌日から始まった夏休みは、本当に憂鬱なものだった。 高校に入ってから、先輩とこんなに会わなかったことがなかったからかな。 心のどこかにぽっかりと穴が空いた気がして。 冬じゃないのに、冷房の風に吹かれていることもなんだか辛く感じてしまう。 次第に、5月からずっとつけていたはずの日記帳のページも、埋まらなくなってきた。こちらも、文字通りぽっかり、だ。