私・河野未鐘!大学2年生なんだ。行動力があるのが長所だと思ってます!今は大学の近くのアパートで暮らしてて、窓の向こうは幼馴染が住んでるんだ。ネオとリオっていうんだ。こんな名前だけど2人とも男子。大学には通ってなくてダイバーをしている。2人はペアで2人のことが私は誇り。
そして、私は同い年のネオが好き。世界一好き。ネオになら「愛してる」って言える。
「未鐘。俺、明後日出発だよ?何か言ってよ。ネオだけ気にかけないでよ。」
隣の窓から身を乗り出してきたのは・・茶色のかみで、ちょっと幼い顔のリオ。あ、明後日出発っていうのは明後日に2人がダイバーとして海に向かうということ。もちろん生きて帰れる保証はない。それが辛い。けれど私が何度止めてもネオとリオは海に入っていく。
そしてリオは私が好きだと言っている。告白もされた。もちろん断ったけど。だって、ネオが好きだもん。
「はいはい。」
リオにはいつも通りの声のトーンで返す。でもリオのことは嫌いじゃない。弟みたいに笑い合えて、どう例えても「弟」な存在。
「またまた。未鐘、リオが迷惑かけて悪いな」
ネオが身を乗り出してリオを跳ね除ける。それだけのことなのに、胸がドキドキしてくる。
これが恋なんだなぁってネオと会う度に思ってしまう、そしてそれも「恋」の一部。
今日は・・・・・・2人とお出かけなのです!