胸まである髪の毛はボサボサになり、ほこりがまとわりついている。
白いブラウスも赤いチェックのスカートも薄汚れてしまって、長くこの場所にとどまっていることがわかった。
「渚ちゃんはお化け屋敷の中にいたの?」
質問すると渚ちゃんは頷いた。
「うん……お化け屋敷のトイレで大きな鏡を見たの。小学校で噂になってた通りにしたら、出られなくなっちゃって」
そこまで言って嗚咽を漏らす。
今までずっとひとりでいてよほど心細かったのだろう。
小さな肩はずっと震えていた。
私は恐る恐るその肩に右手を伸ばして触れてみた。
体は小さいけれどやせ細っているわけではなさそうだ。
少し安心して渚ちゃんの肩をやさしくなでる。
白いブラウスも赤いチェックのスカートも薄汚れてしまって、長くこの場所にとどまっていることがわかった。
「渚ちゃんはお化け屋敷の中にいたの?」
質問すると渚ちゃんは頷いた。
「うん……お化け屋敷のトイレで大きな鏡を見たの。小学校で噂になってた通りにしたら、出られなくなっちゃって」
そこまで言って嗚咽を漏らす。
今までずっとひとりでいてよほど心細かったのだろう。
小さな肩はずっと震えていた。
私は恐る恐るその肩に右手を伸ばして触れてみた。
体は小さいけれどやせ細っているわけではなさそうだ。
少し安心して渚ちゃんの肩をやさしくなでる。



