恐怖病院

それだけで異様な光景で、息が詰まりそうになった。
私は隣にいる佳奈美の手を無意識のうちに握りしめていた。
佳奈美も握り返してきてくれる。

ゆっくりゆっくり出口へと向かう中、手術室にいる子供たちはこちらに気がついていない。
けれど油断は禁物だ。
さっきの部屋では突然暗転したかと思うと、次の瞬間には全員が私たちの前に立ちはだかっていた。

今回もそういうことがあるかもしれない。
誰もが無言で、足音を立てないようにそっとそっと移動していく。

横目で手術台を見てみれば、メスで腹部を切開されているのが見えた。
ジワリと血が滲んで出てくるのを見て悲鳴をあげそうになり、慌てて両手で口をおおった。