恐怖病院

「渚ちゃんは見つかってないってことは、脱出できてないってことになるよね。でも、1人見つかると1人いなくなるっていうのが本当なら、渚ちゃんの代わりになる子が見つかっていないってことなのかもしれない」

私は考えを巡らせて言った。
うまく伝わったかどうかわからないけれど、ここから出るためには誰か1人が渚ちゃんのために残るか、渚ちゃんを見つけてもほっておくかの二択しかないんじゃないだろうか。

その考えに貴也は黙り込んでしまった。
こっちの世界で渚ちゃんを見つけ出して全員で脱出できるのが一番だけれど、そう簡単にはいかないはずだ。