恐怖病院

自分が知っている噂の情報を共有してくれようとしているのがわかった。
「なるほど。じゃあ、その渚ちゃんって子が、ここにいるかもしれねぇってことだな?」

浩介の質問に貴也は何度もうなづいた。
渚ちゃんという子も私たちと同じように鏡を見つけて、そして冗談半分で唱えてしまったんだろう。
《連れて行ってください》と。

「渚ちゃんはもしかしたら、脱出のためのヒントを知ってるかもしれない。行方不明になった本人なんだからな」

「ちょっと待ってよ。脱出できるのなら渚ちゃんはもうここにはいないんじゃない?」
佳奈美が両腕をさすって言う。