ここにいちゃいけない。
噂を試しちゃいけない。
とんでもないことが起こるから。
「わ、私嫌。なんだかすごく嫌な予感がする」
必死に拒絶してもみんなには伝わらなかった。
笑顔の貴也が私の手を掴んで鏡へと近づいていく。
さっきまで少しも動かなかった両足が、自然と動いて鏡の前に立っていた。
「こんな場所にあるなんて……」
見てはいけなから隠されていたんじゃないだろうかと思い、途中で言葉を切る。
鏡の中に映っている自分が微笑んできた気がしたから。
「い、今私笑ってなかった?」
「なに言ってるんだよ。真希はお化け屋敷に入ってからずっと引きつった顔だよ」
貴也が冗談っぽく言って笑ってみせた。
噂を試しちゃいけない。
とんでもないことが起こるから。
「わ、私嫌。なんだかすごく嫌な予感がする」
必死に拒絶してもみんなには伝わらなかった。
笑顔の貴也が私の手を掴んで鏡へと近づいていく。
さっきまで少しも動かなかった両足が、自然と動いて鏡の前に立っていた。
「こんな場所にあるなんて……」
見てはいけなから隠されていたんじゃないだろうかと思い、途中で言葉を切る。
鏡の中に映っている自分が微笑んできた気がしたから。
「い、今私笑ってなかった?」
「なに言ってるんだよ。真希はお化け屋敷に入ってからずっと引きつった顔だよ」
貴也が冗談っぽく言って笑ってみせた。



