恐怖病院

看護師はその場にうずくまってうめき声をあげる。
その手から注射器を奪い取り、針を看護師の背中に突き刺した。
「ギャアア!!」

看護師が甲高い悲鳴を上げて消えていく。
それを目の当たりにして鼓動が早くなっていく。
敵が使っている武器を使えば、相手も消えていなくなってしまうのかもしれない。

そう思っていた次の瞬間には子供の患者が3人ゆらりゆらりと近づいてきた。
すぐに体勢を立て直して注射器を3人へ向ける。
顔が真っ赤になった子供たちがカッと口を開いて飛びかかってくる。

一人目の顔に針が突き刺さった。
その間にもう1人の子供が襲ってくる。
咄嗟に攻撃を横に交わして、その子の肩に注射針を突き立てた。