そっと拾い上げて確認すると、ここへ来たときに自分がつけていたものだとわかった。
右往左往しているうちに落としてしまったものが、こんなところにあったなんて。
それだけじゃなかった。
仲間がつけていた新品のカチューシャが床に点々を落ちているのだ。
「これ、なんで」
呆然としているとひとつだけ古いカチューシャを見つけた。
近づいてみるとクマの耳の形が少しだけ違うのがわかる。
そのカチューシャを拾い上げた瞬間『お姉ちゃん頑張って!』
それは渚ちゃんの声だった。
ハッとして周囲を確認する。
もちろんそこに渚ちゃんの姿は見えない。
だけどはっきりと聞こえた声。
私は次のカチューシャを手にとった。
右往左往しているうちに落としてしまったものが、こんなところにあったなんて。
それだけじゃなかった。
仲間がつけていた新品のカチューシャが床に点々を落ちているのだ。
「これ、なんで」
呆然としているとひとつだけ古いカチューシャを見つけた。
近づいてみるとクマの耳の形が少しだけ違うのがわかる。
そのカチューシャを拾い上げた瞬間『お姉ちゃん頑張って!』
それは渚ちゃんの声だった。
ハッとして周囲を確認する。
もちろんそこに渚ちゃんの姿は見えない。
だけどはっきりと聞こえた声。
私は次のカチューシャを手にとった。



