恐怖病院

私がミッションをクリアしたことが嫌だったに違いない。
「それならもっと難しいミッションにしておけばいいのに」

貴也はぶつぶつとつぶやいているけれど、そもそも鏡の世界に来る人が極端に少ないからミッションクリアなんてできるとは思っていなかったんだと思う。

それなのに、思いがけずクリアする人間が現れてしまったのだから怒ったり焦ったりするはずだ。
そんなことを考えながら通路を歩いていくと次の部屋が見えた。

6つ目の部屋はナースステーションだ。
ナースステーションの中にはカルテの挟まったバインダーや注射器を持った看護師が5人もいる。
「人数が増えてる」
貴也の声が震えた。