恐怖病院

しどろもどろになりながら外で得た情報と、ミッションクリアしたことを伝えると、身を離した貴也は「すごいな真希!」とガッツポーズを作って喜んでくれた。

「でも、なんでそんな危険なことをしたんだ?」
不意に真剣な表情になる貴也に私は首をかしげた。

「外に出られたなら、もうそれで良かったのに」
「なに言ってるの? 友達をほっておけないよ!」
渚ちゃんは誰も助けに来てくれなかったせいで長い間ひとりぼっりになっていた。

その気持を友達に味わってほしくなかった。
貴也の目には涙が滲んでいる。

渚ちゃんに比べれば短い時間だけれど、本当に心細かったんだと思う。
「それなら、すぐにここを脱出しよう」