恐怖病院

その間に６人の子どもたちは全員起き上がっていて、こちらへ向けてモウスピードで走ってくる。

私は渚ちゃんの腕を掴んで通路へと飛び出した。
ドアが閉まる直前、真っ赤な顔の男の子が飛びかかってきて捕まる寸前にドアは閉まった。

「なにあれ……」
突然のことで心臓がバクバクと悲鳴を上げている。

あんな恐ろしいもの見たことがない。
「あれが本性なのかも」
渚ちゃんが私に抱きついてきて言った。

その背中をさすりながら自分も少しずつ落ち着いてくる。
ミッションをクリアすればその分お化け屋敷は難易度を増すのかもしれない。