恐怖病院

咄嗟に体勢を立て直してホウキで殴りつける。
男の子はあっけなく倒れて動かなくなった。
けれどそれを皮切りにして今までおとなしかった子供たちが次々に襲ってきた。

私はホウキを振り回して応戦する。
その間に渚ちゃんがベッドの下にいる子の元へと走った。
そうだ。

元の世界でも『ぬいぐるみを返して』と言われたんだった。
ようやく思い出したとき、横から女の子が飛びかかってきた。

あやうく腕を噛みつかれそうになり、一歩後方に下がる。
そして女の子へ向けてホウキを叩きつけた。
更に前方から襲ってくるふたりの子供の撃退したとき、ベッドの下からさっきの女の子が出てきた。

「これ、あなたのだよね?」