恐怖病院

さっきと同じような雰囲気に私はとまどう。
「ごめんね、変な質問したかな?」

「ううん」
渚ちゃんは首を左右に振ったけれど、私の質問に答えることはなかった。
そういえば渚ちゃんはひとりで鏡の中に入ってしまったんだろうか?
それとも、私みたいに仲間がいて、ひとりだけ鏡の世界に取り残されたとか?

考えて、胸がチクリと痛くなる。
次の瞬間カルテが落ちてきて床に散乱した。
考え事をしていたせいか、この演出はそれほど怖くはなかった。

「行こう」
この手は絶対に離さないようにしよう。
私はそう思って渚ちゃんの手を強く握り直したのだった。

☆☆☆

3つ目の部屋はトイレだ。