恐怖病院

「そうだね。他のみんなよりは苦手かも」
「それじゃ、どうしてお化け屋敷に入ったの?」
その質問に私は苦笑いを浮かべた。

本当に、あのときもっと拒否しておけばよかったと今では思う。
「みんなが入りたがってたから。私のわがままで入れないのは違うと思って」
「そっか。お姉ちゃんは優しんだね」

そう呟く渚ちゃんの表情が一瞬くもった。
けれどすぐに前を向いて歩き出す。
しばらく歩くとふたつめの部屋が現れて、そこには診察室のプレートが下げられていた。

確か、この部屋ではカルテが天井から降ってきたんだっけ。
思い出しながら入り口の前に立つ。
今度はどんな演出になっているだろう?