「いいえ。わたしは、その子の父親です」
「ええ! お父さんだったんですか」
「その子のことを、よろしくおねがいしますね。ピピンさん」
「はい! わたし、ぜったいに、りっぱなまほうつかいになって、グリフォンちゃんとまた、ここにきます!」
ピピンは、むねがあつくなりました。
「おまちしていますよ」
おとうさんグリフォンのせなかにのって、ピピンたちは、グリフォンの谷から大空へと、とびあがっていきました。
☆ クイズ ☆
グリフォンは、からだがライオンで、かおがワシのどうぶつ。
では、からだのはんぶんがワシ 、もうはんぶんがウマのどうぶつは、なんて名前かわかるかな?
① ハーピー
② ヒポグリフ
③ ペガサス
せいかいは……②だよ!
「これから、どこに行くのですか? おくっていきますよ」
おとうさんグリフォンにいわれて、ピピンはいいました。
「しんじゅの海に行きたいんですけど、いいですか?」
「もちろん」
おとうさんグリフォンは、大きな羽をはばたかせました。
ワシの羽で、ひとっとび。
あっというまに、目の前に海が広がります。
すっかり夜になってしまっていましたが、ようやく、しんじゅの海にたどりつきました。
おとうさんグリフォンにおれいをいって、わかれをつげます。
空には、ぽっかりとした満月が、うかんでいます。
まじょ先生は、ここに来れば、なにかがわかるといっていました。
うでのなかのグリフォンのあたたかさに、ピピンはむねがぎゅっとなりました。
「グリフォンちゃん。わたし……ぜったいに、みんなにおいついてみせる。かっこいいまほうつかいになるから、いっしょにとんでくれる?」
そのとき満月から、金色の光がふりそそぎました。
金色の光が、グリフォンをつつみこみます。
ピピンは、あまりのまぶしさに目をおおいました。
「グリフォンちゃん!」
さけんで、あわてて目を開くと、光はおさまっていました。
かわりにそこには、大きくなったグリフォンがいました。
さっきまで、小さかったのに、月の光をあびて、すっかりおとなになっています。
「ど、どうして……!」
「おめでとう、ピピン。これであなたも、一人前のまほうつかいになかまいりですね」
「え?」
ふりかえると、まじょ先生がパチパチと、はくしゅをしてくれています。
ぽかんとしているピピンに、まじょ先生はいいました。
「あなたは、ゆっくりのままでいいんですよ。そのままで、すてきなあなたなのに……ずっと、自分にじしんのないあなたのことが、きになっていました。まほうじんは、それで、はんのうがなかったのですよ」
「そうだったのですね……」
「でも、あなたはグリフォンに出あって、かわったのです。まほうのかがみで、あなたたちのたびを、ずっと見ていましたよ」
「ええー!」
まさか、まじょ先生に見まもられていたなんて、とピピンはちょっぴり、はずかしくなります。
「しかも、わたしたちのパートナーがかぶるなんて、ますますびっくりです」
「へ?」
まじょ先生のうしろからあらわれたのは、さっきのおとうさんグリフォンです。
「うそ! まじょ先生のパートナーもグリフォンだったんですか?」
「ええ。わたしには、パートナーはたくさんいるんです。グリフォンに、ペガサスに、ヒポグリフ……」
「そんなに! す、すごい!」
「一人前になっても、まだまだ道はけわしいですよ。グリフォンといっしょに、がんばってくださいね。ピピン!」
「はい――もちろんです! がんばります!」
ピピンといっしょに、グリフォンもりりしく、なきました。
「ええ! お父さんだったんですか」
「その子のことを、よろしくおねがいしますね。ピピンさん」
「はい! わたし、ぜったいに、りっぱなまほうつかいになって、グリフォンちゃんとまた、ここにきます!」
ピピンは、むねがあつくなりました。
「おまちしていますよ」
おとうさんグリフォンのせなかにのって、ピピンたちは、グリフォンの谷から大空へと、とびあがっていきました。
☆ クイズ ☆
グリフォンは、からだがライオンで、かおがワシのどうぶつ。
では、からだのはんぶんがワシ 、もうはんぶんがウマのどうぶつは、なんて名前かわかるかな?
① ハーピー
② ヒポグリフ
③ ペガサス
せいかいは……②だよ!
「これから、どこに行くのですか? おくっていきますよ」
おとうさんグリフォンにいわれて、ピピンはいいました。
「しんじゅの海に行きたいんですけど、いいですか?」
「もちろん」
おとうさんグリフォンは、大きな羽をはばたかせました。
ワシの羽で、ひとっとび。
あっというまに、目の前に海が広がります。
すっかり夜になってしまっていましたが、ようやく、しんじゅの海にたどりつきました。
おとうさんグリフォンにおれいをいって、わかれをつげます。
空には、ぽっかりとした満月が、うかんでいます。
まじょ先生は、ここに来れば、なにかがわかるといっていました。
うでのなかのグリフォンのあたたかさに、ピピンはむねがぎゅっとなりました。
「グリフォンちゃん。わたし……ぜったいに、みんなにおいついてみせる。かっこいいまほうつかいになるから、いっしょにとんでくれる?」
そのとき満月から、金色の光がふりそそぎました。
金色の光が、グリフォンをつつみこみます。
ピピンは、あまりのまぶしさに目をおおいました。
「グリフォンちゃん!」
さけんで、あわてて目を開くと、光はおさまっていました。
かわりにそこには、大きくなったグリフォンがいました。
さっきまで、小さかったのに、月の光をあびて、すっかりおとなになっています。
「ど、どうして……!」
「おめでとう、ピピン。これであなたも、一人前のまほうつかいになかまいりですね」
「え?」
ふりかえると、まじょ先生がパチパチと、はくしゅをしてくれています。
ぽかんとしているピピンに、まじょ先生はいいました。
「あなたは、ゆっくりのままでいいんですよ。そのままで、すてきなあなたなのに……ずっと、自分にじしんのないあなたのことが、きになっていました。まほうじんは、それで、はんのうがなかったのですよ」
「そうだったのですね……」
「でも、あなたはグリフォンに出あって、かわったのです。まほうのかがみで、あなたたちのたびを、ずっと見ていましたよ」
「ええー!」
まさか、まじょ先生に見まもられていたなんて、とピピンはちょっぴり、はずかしくなります。
「しかも、わたしたちのパートナーがかぶるなんて、ますますびっくりです」
「へ?」
まじょ先生のうしろからあらわれたのは、さっきのおとうさんグリフォンです。
「うそ! まじょ先生のパートナーもグリフォンだったんですか?」
「ええ。わたしには、パートナーはたくさんいるんです。グリフォンに、ペガサスに、ヒポグリフ……」
「そんなに! す、すごい!」
「一人前になっても、まだまだ道はけわしいですよ。グリフォンといっしょに、がんばってくださいね。ピピン!」
「はい――もちろんです! がんばります!」
ピピンといっしょに、グリフォンもりりしく、なきました。



