海を越えて、きみが好き

<菜々編>
怒ってるように見せかけて、私は悔しい。私は、要の幼なじみで私は要が一番好きな女の子のはずなのに。
私は、要くんに恋心を抱いてるわけじゃない。ただ、一番でいたい。付き合ったり、したりしたいわけじゃない。小さな頃からずっと積み上げてきた、「幼馴染」のポジションと重要さを無くしたくないだけ。
それだけで、百華に酷い態度とっちゃった。きっと幻滅されてるだろうな。
そう思いながら。、そして涙をこぼしながら私は華やかなショーウィンドウを進んだ。要くんが呼んだ時振り返らなかったのは泣いてたから。要くんに泣いてるところ見せたくないから。
幼馴染とか言っときながら、私は百華に嫉妬してる。百華は、可愛くて優しくて素直で私みたいにバカでツンデレじゃない。
『嫉妬』『大嫌い』
それしか頭になかった。私なんて、この世界にいなくたっていい。