眩しい光を出すから笑って欲しい

心愛編
あーイライラする、檸檬を傷つけてしまった自分に。
「チャラ」
とスマホが鳴った。何よー。みると檸檬だ。アピール動画かな。
「みんなーレモンです・・・・・・」
終わって。私はショックに包まれている。だって檸檬の動画の内容はステージの事と、私と喧嘩したという内容だから。なんで檸檬はいつも弱いようで私の方が弱いんだろう。小さい頃からいつも檸檬と比べられた。そして結局みんな檸檬の方を選んだ。だから檸檬のことは好きで嫌いだった。みんな私のことは檸檬の妹ぶってる出来なくて冴えない姉としか思ってくれなかった。
でも、私がいなくても常に「称賛」を浴びる檸檬が私のことを気にかけてくれたなんて。「一人の方がいいや。ざまあみろ。」と思っていなかったことが嬉しい。
「心愛。やらせてごめん。話がしたいの」
檸檬だ。動画での宣言通り、私と仲直りしたいという要件を伝えたいらしい。だったら、拒む理由はないし。でも、さっきの「双子なのが売りなの」は言い過ぎたかな。だって、檸檬はこんな私とは違って優しくて出来るもん。そっくりなのが売りならそもそも全然そっくりじゃない私達は売れないし。
「いいよ。入って、檸檬」