魔法使いアリスのスイーツショップへようこそ!

「いらっしゃいませ。アリスのスイーツショップへようこそ」
 アリスのあいさつに、なにもいわず、おきゃくさまはキョロキョロとお店のなかを見わたしています。
 くるくるした、黒かみの男の子です。
「きょうは、なにをおさがしですか?」
「もとにもどるスイーツ、あるんだろ」
「はい。ございますよ。ほんじつは、『もとどおりビスケット』です。ですが、おきゃくさまは、うちのスイーツを食べたように見えないのですが……」
『もとどおり』になるスイーツは、かならずお買いあげされたスイーツに、おつけしています。
 男の子は、それをなくしてしまったのでしょうか。
「じゃあ、そのビスケットをくれ」
「ええっと、どんなスイーツをお買あげされましたか? もとどおりになるスイーツにかける魔法は、それによってちがってくるんです。とけいウサギのアップルパイ? ハートの女王のトランプパフェ? それともほかの……」
「ぼくは、この子を『もとどおり』にしてほしいだけ」
 アリスは、男の子にいわれた、『この子』を見て、おどろきました。
 それは、男の子のゆびさきくらいに小さな、黒ネコでした。
「この子……どうされたんですか」
「さっき、森をさんぽしてたら、木のねっこのところで、ねていたんだ」
「この子には、魔法がかかっています」
「黒ネコのそばに、こんなものがおちていたんだ」
 男の子が出したのは、見おぼえのあるスイーツ。
「そそそ、それは『おやゆびひめのエディブルフラワー』! うちのスイーツです!」
「やっぱり、アリスのスイーツショップのものだったのか。エディブルフラワーって、なんなんだ?」
「食べられるお花です。このお花は、ネコちゃんがちょっとかじっても、だいじょうぶのお花ですから、ホッとしました……」

 ♫ クイズ ♫
 ネコちゃんは、にんげんのたべものは、たべられないよ!
 このなかで、ネコちゃんにとって、食べるとドクのお花があるよ。
 どれか、わかるかな?

① チューリップ
② バラ
③ アジサイ

 せいかいは、ぜんぶなんだ……!
 でも、なかには、あんぜんなお花もあるみたい。
 みんなも、ネコちゃんにとって、おいしいものはなにか、キケンなものはなにか、しらべてみて!

 アリスが魔法のかがみに、きのうの時間をうつしています。
 きのう、おこったことが、かがみにながれていきます。
 ふと、あるぶぶんで、アリスが、かがみのさいせいをとめました。
「どうやら、おきゃくさまが、おかいものぶくろから、スイーツをおっことしちゃったみたいですね。それを、この黒ネコさんが、かじってしまったみたいです」
「どうして、小さくなっちゃったんだ」