「でも、僕には、もう……その時間がないみたいだ……」
その瞬間、頭が真っ白になる。
突然、『幸せな未来』を奪い取られたような気がした。
大切な二人のことが少しずつ、分かってきたというのに。
その一人はもうすぐ、この世界から消えてしまう。
「そんなの、おかしいよ……」
やり場のない思いだけが募る。
怖い。
すごく怖い。
確かにそう感じている。
足は震えっぱなしだし、手も氷のように冷たい。
だけど、どこか現実感がなかった。
あまりにも予想外の出来事の連続で、自分の身に起きていることだって信じられないのかもしれない。
「おい、サイカ! 我慢していること、ぜんぶ、吐き出せよ!」
周防くんの力強い叫びに、わたしははっとする。
「……君には、関係ない」
サイカくんは戸惑いながらも、ぎこちなく言葉を返そうとした。
でも、周防くんはそれを許さなかった。
「誰だって、死ぬのは怖い。恐怖だってともなう」
周防くんの心情がひしひしと伝わってきて、胸が苦しくなる。
「それでも、諦めるな! 死にものぐるいで、生きる覚悟、決めろよ!」
「覚悟……」
周防くんからこぼれる、痛いほど分かる気持ち。
いつしか、サイカくんの顔からは悲しみは消えていた。
ふと二人の会話が途切れ、わたしとサイカくんの視線が重なる。
その瞬間、頭が真っ白になる。
突然、『幸せな未来』を奪い取られたような気がした。
大切な二人のことが少しずつ、分かってきたというのに。
その一人はもうすぐ、この世界から消えてしまう。
「そんなの、おかしいよ……」
やり場のない思いだけが募る。
怖い。
すごく怖い。
確かにそう感じている。
足は震えっぱなしだし、手も氷のように冷たい。
だけど、どこか現実感がなかった。
あまりにも予想外の出来事の連続で、自分の身に起きていることだって信じられないのかもしれない。
「おい、サイカ! 我慢していること、ぜんぶ、吐き出せよ!」
周防くんの力強い叫びに、わたしははっとする。
「……君には、関係ない」
サイカくんは戸惑いながらも、ぎこちなく言葉を返そうとした。
でも、周防くんはそれを許さなかった。
「誰だって、死ぬのは怖い。恐怖だってともなう」
周防くんの心情がひしひしと伝わってきて、胸が苦しくなる。
「それでも、諦めるな! 死にものぐるいで、生きる覚悟、決めろよ!」
「覚悟……」
周防くんからこぼれる、痛いほど分かる気持ち。
いつしか、サイカくんの顔からは悲しみは消えていた。
ふと二人の会話が途切れ、わたしとサイカくんの視線が重なる。



