星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち

『周防くんも、シフトチェンジの能力、使えるの?』
『使えるけれど。俺はレゴリス星人と地球人のハーフだから、父さんとは違って、時間制限があるんだ』

時間制限。
姿を維持できる時間が決まっている。
だから、周防くんはいつも、中学校を休みがちだったんだ。
わたしは意を決して、サイカくんに訊いた。

「つまり、周防くんは、『シフトチェンジ』を使って成長した『13歳の千彰くん』なの?」
「うん、そうだよ」

その答えを聞いて、わたしは妙に納得してしまった。
宇宙空港で出会った千彰くん。
改めて思い返すまでもなく、あの時の出会いはおかしいことだらけだった。
千彰くんが、周防くんの弟だからと思っていたけれど。
周防くんと千彰くんが同一人物なら、すべての謎がしっくりとくる。
サイカくんが、その場をまとめるように言った。

「ほら。日和さんに事情を説明するためにも、もう一度、シフトチェンジを使ったら?」
「あーい。しふとちぇんじ!」

その弾んだ声とともに、千彰くんの姿がまぶしい光に包まれる。
緊張した面持ちで見守っていると、いつの間にか目の前には周防くんが立っていた。
たじろぐわたしを見据えて、周防くんは言った。

「眞中さん、驚かせてごめん!」

周防くんが、パンッと手を合わせる。
改めて、先程の出来事が、わたしの心にじんわりとしみこんでいく。