星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち

「道案内は任せて。作戦決行まで、ガヴィット星人さんに気づかれないようにしよう」

小さいながらも力強いサイカくんの声に、わたしたちは「うん」と大きくうなずいた。
サイカくんに導かれて、わたしたちは宇宙空港を出る。
小走りで向かっていると、やがて目的地の場所にたどり着いた。
静かに近づく。
大きな道の先、バス停の近くに、大きな木がそびえ立っているのが見えた。

(恐らく、ガヴィット星人さんだよね。気づかれないようにしないと!)

わたしたちは一歩ずつ、ゆっくりと進む。
幸い、道はしっかりしていて、大きくきしんだりはしない。
でも、ちょっと油断したら、小さくとも、近くにいる人なら分かるような足音が出てしまいそうだ。

(あと少し……!)

電柱の横を、慎重に通りすぎる。
植物育成ライトの光が届くまで、あと少しに迫った――その時。
ガサガサ。
大きな木から聞こえた葉の音に、はっと固まる。

(気づかれた!?)

頭に浮かんだその言葉に、すっと背筋が冷えた。
手のひらに、嫌な汗がにじむ。
こっちに来る。
そう思った途端、全身が凍りついた。
危機的状況だというのに何故か、わたしの足は棒のように動かない。

(どうしよう。まだ、準備が整っていないのに……)

この場から逃げ出したいのに、震えて力が入らない。