星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち



「あっ……!」

翌朝、学校の昇降口。
そこで出会えたのは運命だと信じた。
だって、今日は会う約束をしていなかったのに。
教室に向かって歩いていたところで見つけた、見間違えようのない二人の男の子の背中。
凛と伸びた背中に向けて、わたしは思わず駆け出す。

「周防くん、サイカくん、おはよう!」
「おはよう、眞中さん」
「日和さん、おはよう」

わたしに気づくと、周防くんとサイカくんは優しく手を振ってくれた。
呼吸を整えると、わたしは昨日、判明したことを切り出した。

「あのね。周防くんに伝えたいことがあるの」
「伝えたいこと?」

わたしの一声に、周防くんは首をかしげる。

「ガヴィット星人さんを救うためには、調光機能がある植物育成ライトを選んだ方がいいみたいなの」
「なるほどな。調光機能がある植物育成ライトを探してみる」

周防くんは感心した様子でうなずいてくれた。
わたしはちょっと恥ずかしくなって、別の話題を振る。

「周防くんたちは何か、分かった?」
「うん。ガヴィット星人さんの行動パターンがある程度、分かったよ」

わたしの質問に、サイカくんは柔らかな笑みをこぼした。
ガヴィット星人さんの行動パターン。
二人はそのことを話していたから、今日一緒にいたのかも。
そう考えると、胸にすとんと落ちてくる。
さっきまでもやもやしていた何かが、まるで安心感という羽根に変わって飛び出していくみたいだ。

「それを踏まえて、調光機能がある植物育成ライトの使いどころを検証してみよう」
「うん!」
「そうだな」

サイカくんの提案に、わたしと周防くんはうなずいた。
今、二人に会えて良かった。
心からそう思える。
だって、途中で別れるまで、こうして一緒にいられるから。
えへへ。
嬉しくて錯覚しそうになる。
周りの人たちと周防くんたちが、同じ地球人じゃないかって。
本当は違うのに……。
それでも、期待していいのかな。
これからも、こんな日々が続くって。
いつもと違う光景が――きっと、心を重ねる後押しをしてくれると信じて。
わたしなりにせいいっぱい、これからもがんばろうと思ったんだ。