星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち



翌日、学校から帰った後、すぐに目的地に向かった。
行く場所はもちろん、宇宙空港。
玄関を出たわたしは、早足で宇宙空港に向かう。

「うーん。周防くんとサイカくんに早く会いたいし、今日は近道して行こうかな」

ちょうど角を曲がるタイミング。
いつもよりスピードを上げるために、別の道を選んだ。
――その瞬間だった。
ゴンッ。
何かとぶつかり、空からふわりと甘い香りがただよった。

「いたぁ……。ってまた、何かとぶつかっちゃった」

わたしはヒリヒリと、痛むおでこを押さえる。

(あれ? ……ぶつかったのは、大きな木?)

見上げた大きな木を埋めつくすのは、深い緑にそまった葉。
あざやかな葉が、わたしのそばに落ちて、響いて、広がっていく。
ただ、その大きな木には、どこか殺気立ったようなものを感じた。

「大きな木? 殺気? まさか……!」

嫌な予感しかなく、鼓動が早くなる。
やばい、やばい、やばい、やばい。
これは間違いなく、普通の木じゃない!

「ぶっかってごめんなさい!!」

わたしは必死に頭を下げようとした。
だけど、その瞬間、わたしの腕にからみつこうとしたのは太い枝。

「ひいっ!」

わたしは思わず、悲鳴を上げる。
そう――わたしに襲いかかろうとしたのは、目の前の大きな木だったんだ。
しかも、それが自身の太い根を足のようにうごめかせながら、津波のようにこちらへと押し寄せてくる。