星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち

「宇宙図鑑なら、この先にあるよ」
「ありがとう」

サイカくんが告げたとおり、奥の本棚に宇宙図鑑はあった。
三人で並んで、宇宙図鑑を開く。
宇宙図鑑には、最新の観測データや宇宙地図が載っていた。
星おこしの攻略本の内容と照らし合わせて調べていた時だった。
あれ?
わたしは本をめくる手をぴたりと止める。

「これって……」
「ガヴィット星のことが載っているな」

周防くんはわたしが開いたページを見て、さっと顔色を変えた。
もしかして思いがけない情報って、ガヴィット星のことだったのかも。

「ガヴィット星の現在の状況や救う方法は、攻略本で確認したから知っているけれど……。図鑑の方は、ガヴィット星の写真がいっぱい載っている」

攻略本と図鑑によると、ガヴィット星はかって、緑あふれる美しい星だった。
だけど、今は温暖化の影響で、砂漠化して滅びかけているんだ。
救う手段が攻略本に載っていたけれど、かなり難しい方法なんだよね。
難易度の高いメインクエストを攻略しなくちゃいけないんだ。

「もしかして、日和さんたちはガヴィット星を救おうとしているの?」
「……うん。前に、ガヴィット星人さんに出会ったんだけど、すごく苦しそうに感じたんだ」

サイカくんの質問に、わたしは神妙な面持ちで答えた。
ガヴィット星人さんの声は聞こえなくても。
頭の中で、その悲しい響きは鳴り続けていたから。