星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち



帰りのホームルームが終わると同時に。
わたしはカバンを手に、大急ぎで教室を出た。

「ユリちゃん、また明日ね!」
「日和ちゃん、頑張って!」

ユリちゃんの声援を胸に、お母さんが待っているマンションに一度帰る。
準備を整えて玄関を出ると、目的地を目指して猛ダッシュ。
向かう場所はもちろん、宇宙空港のラウンジ。
ラウンジは空港内にある休憩スペースで、食事を楽しめたりと、いろいろなサービスを提供しているんだ。
本当はラウンジに入るのに、お金などが必要だけど。
宇宙カードがあれば、空港内のどんな施設にも入ることができる。
一番乗りでたどり着いたわたしは、広々とした室内で、そわそわと周防くんを待っていた。

「眞中さん」

やがて、よく通る男の子の声がラウンジの入り口から響く。
視線を向けると、整った顔立ちの男の子がこちらに走ってくる。

「……あ、周防くん」

わたしは緊張で、いつも以上に強ばった気持ちになってしまう。
距離が縮まれば縮まるほど、鼓動が慌ただしくなっていく。

「遅くなってごめん」

周防くんが息を切らして、わたしのそばに駆け寄ってきた。

「眞中さんが聞きたいことって……星おこしのこととか、俺がどうして宇宙人のことに詳しいのか、だよな?」

周防くんの前置きが、ラウンジのざわめきにさらわれていく。