星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち

「イチゴ盛りのデコレーションケーキ、買えなくてごめんね。昨日は借金の返済に追われていて、お金がなかったの。お誕生日だったのに、きつくあたってしまった。ほんとにごめんなさい」

わたしがますます動揺していると、お母さんは言いにくそうに表情を曇らせた。

「実はね、あなたを探していたら、周防さんから連絡があってね。ここにいるって教えてもらったの」
「……千彰くんのお母さんに」

わたしは呆然としたまま、お母さんを見た。

「勝手に部屋に入ってごめんね。どうしても、日和に今すぐ会いたくて。許してくれないかもしれない。それでも、謝りたかったの」

もしかしたら、千彰くんのお母さんは、わたしとお母さんが仲直りできるように説得してくれたのかもしれない。
お母さんの声音は昨日とは打って変わって、どこまでも温かくて優しかったから。
お母さん、すごく心配してくれたんだ。
そう思ったら……。

「……お母さん。わたしの方こそ、ごめんなさい」

いつの間にか、わたしの口からその言葉が飛び出ていた。
しばらく帰らないつもりだったのに……何だか不思議な気持ちになる。
でも……。

「無事で良かった……。日和に何かあったら、お父さんとお母さんはすごく悲しむんだから……」

ぎゅっと抱きしめてくれたお母さんのぬくもりが、いっぱいいっぱい心配してくれたってことを伝えてくれた。