星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち

「あ……」

振り返ると、そこには3才くらいの男の子が立っていた。
ふわっとカールした、さらさらの黒髪。
キラキラとした大きな目。
そして、ぐっと引き込まれる愛らしい笑顔。
まるで天使のような、どこか不思議な雰囲気をかもし出している男の子だった。

「おねーちゃん、やっぱり、ここにきていたんだ。また、あえてよかったー」
「えっ? 前に会ったこと、あったっけ?」
「あーい」

親しみの込めた肯定の声。
だけど、わたし、この男の子とは今日、初めて出会ったはずなんだけど。
どういうこと?
あまりに突然のことで混乱していたわたしに対して。

「おねーちゃん、ほしおこしのこうりゃくぼんをもっているよね。いま、ほしおこしをてつだってくれるひとをぼしゅうしているんだけど、やってみない?」

男の子は星おこしの攻略本を指差し、どこか得意げに言った。

「星おこし?」

聞き覚えのある単語に、耳がピクッと反応する。
それは先程、周防くんが告げていた言葉だったからだ。

「ほしをもりあげて、ほしのかっきをとりもどすおちごとなんだって。ほしおこしをするためにひつようなもののひようは、すべてタダになるよ。もちろん、このおみせでうられている、すいーつもたべほうだい」

そう言って、男の子は『星おこし参加者募集中』と書かれたチラシを渡してくれた。