「わあ! おしろが見えてきたよ!」
まどのそばにすわった男の子がはしゃいだ声で言いました。
まどの外には宝石みたいにキラキラかがやく、りっぱなおしろが見えました。
『これからみなさまに、パーティーのしょうたいけんをおくばりします。そのままおせきでおまちください』
シュガーのアナウンスが聞こえます。
それからシュガーが客車にやってきました。
「みなさんにしょうたいけんを――」
そう言ったしゅんかんガタッと汽車がゆれて、シュガーはころんでしまいました。
「イテテ☆ あ! どうしよう!」
しょうたいけんはゆかにちらばってしまいました。
「こんどこそ、もうだめだ〜〜〜! うわーん!」
シュガーはとうとうなき出してしまいました。
「なかないでシュガー!」
モカがはげまします。
「だけど、ぼく……ぼく……だめなしゃしょうみならいだもん」
「そんなことないわ! ちゃんとミルクちゃんを見つけたじゃない」
モカが言いました。
「まどの外のけしきをあんないしてくれたのも楽しかったわ!」
親子づれのおかあさんが言いました。
「うんてんもとっても上手ですよ」
おじさんが言いました。
「ほらね! みんなシュガーのことをりっぱなしゃしょうさんだって思ってるのよ!」
「モカちゃん……みんな……」
「みんなでさがしたら、すぐにしょうたいけんも見つかるわ! さがしましょう!」

★しょうたいけんをぜんぶ見つけよう!
(物さがし。客車の絵に、荷物や招待券が散らばっている)
♡ざせきの下や、にもつの下もよく見てね。

「……七、八。よしこれでぜんぶあつまった。みなさんのおかげです! ありがとう」
シュガーはあつめたしょうたいけんを、こんどはみんなにくばりました。
さあ、汽車はまもなくおしろにとうちゃくします。