モカとゆめ色トレイン

こわれた線路

ゆめ色トレインは、あっというまに雲をぬけて、空の上につきました。
「ここから先は魔法の国だよ」
あちこちでお星さまがキラキラかがやいています。
「星はキャンディー、雲はわたあめなんだ」
「すてき！」
「この汽車は、コンペイトウをせきたんのかわりにして走っているんだよ」
そう言って、シュガーは石つぶくらいの大きなコンペイトウをさし出しました。
「わあ！　さくらんぼのあじがする」
魔法の国ではいろいろなものがおかしや宝石、お花でできているのです。

「たいへんだあ！」
シュガーがあせった声でさけびました。
「どうしたの？」
「キャラメル線路に流星ぐんがふって、ところどころ通れなくなっているみたいなんだ」
魔法の国の線路はキャラメルでできているようです。
どうやらそこに、流れ星がおちてきたみたい。
「ぼくがうんてんするから、モカちゃんは通れるところをあんないしてくれるかな」

★流れ星をよけて、ゆめ色トレインを向こうがわまで走らせよう！
（めいろ）

汽車はぶじに、こわれた線路をぬけました。
『まもなくレモネード駅にとうちゃくします』
シュガーがお客さんにアナウンスしました。