Can I sit next you?

終わってしまったら。そう考えるだけでアイザックの手が震える。今、伝えなくてはならない。緊張で口の中が乾いていく。唇が震える。それでもーーー。

(I believe in chances(奇跡を信じて))

「桜。僕は、君に言わなきゃいけないことがあるんだ」

アイザックの言葉に桜が目を見開く。

「私もだよ。……ねぇ、一緒に言おう?」

二人の視線が絡まる。バスが高校前に停車する。唇が同時に動いた。

「I love you」