「また、ダメだった・・・」
お茶会が終わったあと、
エリザベートは自分の部屋で項垂れていた。
なんで私はいつもこうなんだろう。
毎回毎回、同じことの繰り返し。
今日こそはと思っても、
いざみんなの目が自分に向いていると思うと
どうしていいか分からなくなって
身体が固まってしまうのだ。
こんな性格だから、
社交界デビューの時も散々だった。
それは2年前の冬のこと。
このマグノリアでは、
社交シーズンに入る2月の最初の土曜日に
王妃主催の大規模な舞踏会が開催される。
この舞踏会は若い貴族たちの
社交界デビューの場ともなっており、
だいたい16歳か17歳で初めて出席する。
ジゼルは17歳でデビューした。
エスコートを務めてくれたのは
母の従弟であり、
ウィステリア王国王太子のエドワード殿下だった。
舞踏会の広間に入るまでは
なんとか大丈夫だったものの、
デビュタントとして踊るために
ホールの中心に進み出てからがダメだった。
曲が鳴り始めたというのに
ステップが上手く踏めない。
エドワードがさりげなくフォローしてくれて
なんとか一曲形にはなったが、
何度もエドワードの足を踏んでしまったし、
見物人たちからは憐れみの目を向けられた。
お茶会が終わったあと、
エリザベートは自分の部屋で項垂れていた。
なんで私はいつもこうなんだろう。
毎回毎回、同じことの繰り返し。
今日こそはと思っても、
いざみんなの目が自分に向いていると思うと
どうしていいか分からなくなって
身体が固まってしまうのだ。
こんな性格だから、
社交界デビューの時も散々だった。
それは2年前の冬のこと。
このマグノリアでは、
社交シーズンに入る2月の最初の土曜日に
王妃主催の大規模な舞踏会が開催される。
この舞踏会は若い貴族たちの
社交界デビューの場ともなっており、
だいたい16歳か17歳で初めて出席する。
ジゼルは17歳でデビューした。
エスコートを務めてくれたのは
母の従弟であり、
ウィステリア王国王太子のエドワード殿下だった。
舞踏会の広間に入るまでは
なんとか大丈夫だったものの、
デビュタントとして踊るために
ホールの中心に進み出てからがダメだった。
曲が鳴り始めたというのに
ステップが上手く踏めない。
エドワードがさりげなくフォローしてくれて
なんとか一曲形にはなったが、
何度もエドワードの足を踏んでしまったし、
見物人たちからは憐れみの目を向けられた。



