次の日。私の頭の中には授業もなつみの話も一切入ってこなかった。だって純さんの話が衝撃すぎるんだもん。
放課後。いつも通り駅でなつみと別れて私は電車に乗ろうとホームに向かった。
「あいらちゃん」
なんで純さんがここにいるの。大学じゃないの。まさか、迎えに来たの。
「ふふ。話したいことがあるからカフェでも行こうよ」
カフェ!?昨日知り合ったばかりじゃん!?まぁお互いの一番大切な秘密を知った中ではあるけど。でも純さんは「ワカ」だ。もしかしたら活動休止のことについて聞けるかも知れない。なら行くしか、ない。
カフェで。周りからすると私たちはカップルみたいに見えているらしい。まぁ背が低い大学1年生の純さん、背が高い高校一年生の私。ひょっとすると同級生くらいに見えると思う。
「あのさぁ活動休止の理由なんだけど」
え?こんなに人がいる所でこんな秘密に関わることを話すの。家では話せないかも知れないけど。でも遮ったらもう聞けないかも知れない。「ワカ」の活動休止の理由なんて。結局理性はファン心に負けてしまった。だから大人しく私は純さんの話を聞くことにした。
「実はあいらちゃんなんだ。」
はぁ!?私がいちばんのファンでいたいのに。なんで私が。私が何かしたの。
「嘘でしょ」
つい考えてることが声になった。
「あ、誤解しちゃったか。ごめんごめん。あいらちゃんが悪いって意味じゃなくて、あいらちゃんを妹にしたいって意味でさ。だからあいらちゃんと暮らすためにアイドルやめた。こんな形でバレるとは思わなかったけど。」
ますますわけわからないよ。私を「妹」にする!?一昨日までは他人だった人を妹にするとかおかしいって。
「どういうことですか」
またしも思っていたことが口に出てしまった。
「そうだよね。僕、妹を最近亡くしたんだ。だから血の繋がりなんてどうでもいいから「妹」が欲しい」
私が亡くなった妹さんの代わりってこと?ひどいけれど、「ワカ」の妹になれると思ったら嬉しい。
「だから家に来たの」
私の質問を聞いて純さんは「せっかちだなぁ」とでも言うふうに小さく笑った。その綺麗な顔に思わず私はどきりとした。
「うん、そうに決まってるじゃん。だから今日から俺のことは「お兄様」ね。」
なんで急にそうなるの!?血の繋がりもないくせに!
「それは」
とためらっている私を見て純さんはまた綺麗な顔でクスリと笑った。
「だって、僕あいらちゃん家の養子だもん。」
養子!?大学生じゃん。大人じゃん。それに私が恥ずかしいじゃん。お母さんから聞いてないじゃん。
「ん?ああ、大人だけれどまだまだ子供だし美琴さんだって嬉しく出迎えてくれたよ。養子になっていいって」
美琴さんとはお母さんのこと。て言うことは正式な書類とかはないけどお母さんが認めた養子ってことかぁ。
「だから「お兄様」ね」
この人に私はやっぱり逆らえない。お兄様、何度聞いても慣れない。
放課後。いつも通り駅でなつみと別れて私は電車に乗ろうとホームに向かった。
「あいらちゃん」
なんで純さんがここにいるの。大学じゃないの。まさか、迎えに来たの。
「ふふ。話したいことがあるからカフェでも行こうよ」
カフェ!?昨日知り合ったばかりじゃん!?まぁお互いの一番大切な秘密を知った中ではあるけど。でも純さんは「ワカ」だ。もしかしたら活動休止のことについて聞けるかも知れない。なら行くしか、ない。
カフェで。周りからすると私たちはカップルみたいに見えているらしい。まぁ背が低い大学1年生の純さん、背が高い高校一年生の私。ひょっとすると同級生くらいに見えると思う。
「あのさぁ活動休止の理由なんだけど」
え?こんなに人がいる所でこんな秘密に関わることを話すの。家では話せないかも知れないけど。でも遮ったらもう聞けないかも知れない。「ワカ」の活動休止の理由なんて。結局理性はファン心に負けてしまった。だから大人しく私は純さんの話を聞くことにした。
「実はあいらちゃんなんだ。」
はぁ!?私がいちばんのファンでいたいのに。なんで私が。私が何かしたの。
「嘘でしょ」
つい考えてることが声になった。
「あ、誤解しちゃったか。ごめんごめん。あいらちゃんが悪いって意味じゃなくて、あいらちゃんを妹にしたいって意味でさ。だからあいらちゃんと暮らすためにアイドルやめた。こんな形でバレるとは思わなかったけど。」
ますますわけわからないよ。私を「妹」にする!?一昨日までは他人だった人を妹にするとかおかしいって。
「どういうことですか」
またしも思っていたことが口に出てしまった。
「そうだよね。僕、妹を最近亡くしたんだ。だから血の繋がりなんてどうでもいいから「妹」が欲しい」
私が亡くなった妹さんの代わりってこと?ひどいけれど、「ワカ」の妹になれると思ったら嬉しい。
「だから家に来たの」
私の質問を聞いて純さんは「せっかちだなぁ」とでも言うふうに小さく笑った。その綺麗な顔に思わず私はどきりとした。
「うん、そうに決まってるじゃん。だから今日から俺のことは「お兄様」ね。」
なんで急にそうなるの!?血の繋がりもないくせに!
「それは」
とためらっている私を見て純さんはまた綺麗な顔でクスリと笑った。
「だって、僕あいらちゃん家の養子だもん。」
養子!?大学生じゃん。大人じゃん。それに私が恥ずかしいじゃん。お母さんから聞いてないじゃん。
「ん?ああ、大人だけれどまだまだ子供だし美琴さんだって嬉しく出迎えてくれたよ。養子になっていいって」
美琴さんとはお母さんのこと。て言うことは正式な書類とかはないけどお母さんが認めた養子ってことかぁ。
「だから「お兄様」ね」
この人に私はやっぱり逆らえない。お兄様、何度聞いても慣れない。



