それから、私は席に戻った。
「お兄様、お父さんがお兄様に近づくなって言ってるんだけどお父さんと関わりでもあるの」
私の問いただすような言い方にお兄様はびっくりした様子。
「陸かぁ」
陸はお父さんの名前。ていうかなんで親しげに呼び捨てにしてるの。
「一度ねぇ居候してたんだよ、陸の家に。その時に呼び捨てにしろって言われた。そして居候最終日・いつも通り朝ごはん食べてたら急に怒鳴られた。だから陸は俺を嫌っていると思う。でも気にするなよ」
居候?私が生まれる数年前かな、つまり幼児のお兄様が結婚する前のお父さんの家に居候したと言うことのはず。でもそんなことがあるなんて。あまり良い思い出じゃないのかお兄様はすぐに話題を変えた。
「あいら、ちょっと聞いて欲しい話があるんだけど」
聞いて欲しい話。聞きたい。
「二つあってさ、一つ目は彼女のこと。」
彼女?お兄様に彼女がいたなんて。そう知って私はびっくりすると同時に胸が締め付けられる思いがした。その原因はよく分からない。ていうか彼女がいるのに私みたいな年頃女子と同棲して大丈夫なの。
「リリナって言うんだけどさ、最近傲慢になってきてさ、別れたいんだ。でもリリナは両家の息女めちゃくちゃお金持ち。今回の旅費もリリナに補助してもらったんだ。だから急に別れるなんて言ったら金をもらうためとか言われるに決まってる。別れて良いのかな。こんなに大金貰っといて」
私は無性に胸が苦しくなって別れてと言いたくなった。でもそんなのはダメ。お兄様の人間関係を全く関係ない私が決めるなんてダメ。
「お兄様の好きにすれば良いと思う」
そう言うのは意外と大変だった。だって本当は別れてほしい。
「二つ目は妹・りいさの思い出話。」
りいささんを妹と呼んでて私は少し胸を締め付けられた。本当は当たり前のこと。けれどそう口に出されると自分がお兄様にとって1人だけの特別な人じゃないと思い知らされる。
「りいさが亡くなったのは電車の人身事故なんだ。2人で出かけていた時僕らは軽く言い合っていた。そして僕が「もう、りいさはまだまだだなぁ」と言った隙にりいさは電車が高速で通過しようとしていた線路に飛び込んだ。自殺だと判断された。きっと僕がりいさを貶したから。だからりいさは亡くなったんだ。僕は殺人犯と同等だ。」
嘘。でも私は傷付いた。お兄様がりいささんとは楽しく言い合いをしていることに。
「お兄様は殺人犯とは全然違う」
「お兄様、お父さんがお兄様に近づくなって言ってるんだけどお父さんと関わりでもあるの」
私の問いただすような言い方にお兄様はびっくりした様子。
「陸かぁ」
陸はお父さんの名前。ていうかなんで親しげに呼び捨てにしてるの。
「一度ねぇ居候してたんだよ、陸の家に。その時に呼び捨てにしろって言われた。そして居候最終日・いつも通り朝ごはん食べてたら急に怒鳴られた。だから陸は俺を嫌っていると思う。でも気にするなよ」
居候?私が生まれる数年前かな、つまり幼児のお兄様が結婚する前のお父さんの家に居候したと言うことのはず。でもそんなことがあるなんて。あまり良い思い出じゃないのかお兄様はすぐに話題を変えた。
「あいら、ちょっと聞いて欲しい話があるんだけど」
聞いて欲しい話。聞きたい。
「二つあってさ、一つ目は彼女のこと。」
彼女?お兄様に彼女がいたなんて。そう知って私はびっくりすると同時に胸が締め付けられる思いがした。その原因はよく分からない。ていうか彼女がいるのに私みたいな年頃女子と同棲して大丈夫なの。
「リリナって言うんだけどさ、最近傲慢になってきてさ、別れたいんだ。でもリリナは両家の息女めちゃくちゃお金持ち。今回の旅費もリリナに補助してもらったんだ。だから急に別れるなんて言ったら金をもらうためとか言われるに決まってる。別れて良いのかな。こんなに大金貰っといて」
私は無性に胸が苦しくなって別れてと言いたくなった。でもそんなのはダメ。お兄様の人間関係を全く関係ない私が決めるなんてダメ。
「お兄様の好きにすれば良いと思う」
そう言うのは意外と大変だった。だって本当は別れてほしい。
「二つ目は妹・りいさの思い出話。」
りいささんを妹と呼んでて私は少し胸を締め付けられた。本当は当たり前のこと。けれどそう口に出されると自分がお兄様にとって1人だけの特別な人じゃないと思い知らされる。
「りいさが亡くなったのは電車の人身事故なんだ。2人で出かけていた時僕らは軽く言い合っていた。そして僕が「もう、りいさはまだまだだなぁ」と言った隙にりいさは電車が高速で通過しようとしていた線路に飛び込んだ。自殺だと判断された。きっと僕がりいさを貶したから。だからりいさは亡くなったんだ。僕は殺人犯と同等だ。」
嘘。でも私は傷付いた。お兄様がりいささんとは楽しく言い合いをしていることに。
「お兄様は殺人犯とは全然違う」



