その次の土曜日、今日はパーティーに出席する日。お父さんが中沢家の子としていかなければならないっていうから。でもこの地域のパーティーは私と希にとって苦痛でしかない。だって、知り合いの男子に話しかけられたりすると、お父さんがすごい勢いでその子を罵倒するんだもん。人間関係を壊すのもいい加減にして欲しいよ。
「キト様、ご主人様がお呼びです」
メイドが数人やってきた。どうやら出かける時間らしい。
乗り込んだリムジンで。
「キト、サクと踊るんだぞ。希は、理御と踊れよ」
こんな時でも、お父さんはいちいちしつこい。あ、お父さんの言ってる、理御くんは希の婚約者。気取っててやなヤツ。
「あなた、キトも希も真実の恋がしたいですわよ。落ち着くのがいいんじゃなくって?」
落ち着いた「貴婦人」を思わせる口調で、お母さんは言う。お父さんは不満があるみたいだけど声には出さない。
お母さんは元々株式会社山下工業っていう大企業の娘。お父さんとは愛していないのに無理やり結婚した。今でも2人は思い合っていない。それが、娘として虚しい。
「着きました」
運転手の松永さんが振り返った。そこから、お父さん、お母さん、私、前に座っている希の順で降りていくと車の前には薄笑いを浮かべた「サク」モードの桃代と相変わらずイライラしているような顔の理御くんがいた。
「キトさん。こんにちは」
紳士的な桃代に触れられて思わずびっくりする。異性ということになっているけれど事実・異性ではないのだからびっくりしたりドキドキしたりはなくていい。けれど「紳士」の桃代に触れられるとやっぱりびっくりする。
そして、私と桃代はしっかり挨拶をしているのに関わらず、理御くんと希の方は「よろしく」と言っただけであとはお互いを無視しているらしい。
「今日は4人に恋をしたい連中を守るからな」
とお父さんは後ろで笑っているけど面白くもない。専属の執事も女子の百合ちゃんにしたしお父さんは徹底的に私の周りから男子を遠ざけている。
周りじゃ都学園の人は少ない。
「わー、キトちゃんに希ちゃん!」
あ。これはやばい。お父さんから攻撃される。
「お前は何者だ?低級男子がキトと希っていう高等女子に近づくな」
やっぱり。あ、今の人はクラスの友達で人懐っこいタイプ。名前は青津糸登くんっていうの。
「ごめ・・」
言い終わらないうちに、お父さんは私の手を引っ張った。その時点でだいぶ機嫌は悪い。
あれ、あそこにいるのは・・
「あ!キトちゃんに、希ちゃん」
香音せんぱ・・
「バカ男!キトたちに近づく・・」
もう聞いてられない!お父さんてばひどい。
「お父さん!やめて。同じ仲良し班の先輩なの」
口が勝手に動いた感覚まである。
「帰るぞ」
あーあ。まぁ帰れて嬉しいぐらいだけど。
「キト様、ご主人様がお呼びです」
メイドが数人やってきた。どうやら出かける時間らしい。
乗り込んだリムジンで。
「キト、サクと踊るんだぞ。希は、理御と踊れよ」
こんな時でも、お父さんはいちいちしつこい。あ、お父さんの言ってる、理御くんは希の婚約者。気取っててやなヤツ。
「あなた、キトも希も真実の恋がしたいですわよ。落ち着くのがいいんじゃなくって?」
落ち着いた「貴婦人」を思わせる口調で、お母さんは言う。お父さんは不満があるみたいだけど声には出さない。
お母さんは元々株式会社山下工業っていう大企業の娘。お父さんとは愛していないのに無理やり結婚した。今でも2人は思い合っていない。それが、娘として虚しい。
「着きました」
運転手の松永さんが振り返った。そこから、お父さん、お母さん、私、前に座っている希の順で降りていくと車の前には薄笑いを浮かべた「サク」モードの桃代と相変わらずイライラしているような顔の理御くんがいた。
「キトさん。こんにちは」
紳士的な桃代に触れられて思わずびっくりする。異性ということになっているけれど事実・異性ではないのだからびっくりしたりドキドキしたりはなくていい。けれど「紳士」の桃代に触れられるとやっぱりびっくりする。
そして、私と桃代はしっかり挨拶をしているのに関わらず、理御くんと希の方は「よろしく」と言っただけであとはお互いを無視しているらしい。
「今日は4人に恋をしたい連中を守るからな」
とお父さんは後ろで笑っているけど面白くもない。専属の執事も女子の百合ちゃんにしたしお父さんは徹底的に私の周りから男子を遠ざけている。
周りじゃ都学園の人は少ない。
「わー、キトちゃんに希ちゃん!」
あ。これはやばい。お父さんから攻撃される。
「お前は何者だ?低級男子がキトと希っていう高等女子に近づくな」
やっぱり。あ、今の人はクラスの友達で人懐っこいタイプ。名前は青津糸登くんっていうの。
「ごめ・・」
言い終わらないうちに、お父さんは私の手を引っ張った。その時点でだいぶ機嫌は悪い。
あれ、あそこにいるのは・・
「あ!キトちゃんに、希ちゃん」
香音せんぱ・・
「バカ男!キトたちに近づく・・」
もう聞いてられない!お父さんてばひどい。
「お父さん!やめて。同じ仲良し班の先輩なの」
口が勝手に動いた感覚まである。
「帰るぞ」
あーあ。まぁ帰れて嬉しいぐらいだけど。



